介護業界では人材不足が大きな問題となっているが、逆に言えばそれだけ多くの需要が存在していることでもある。また、今後高齢者の数が増えることは間違いなく、更なる需要の高まりが予想されている。そのため介護業界で起業を目指す人は非常に多い。
それでは介護業界で起業を成功させるためにはどうすればよいのだろうか。介護業界で事業を起こす前にまず注意しておかなければならないのは、どのような形で事業を展開するかを決めることだ。介護業界では主に3つの形態が存在する。まず1つ目は通所介護だ。通所介護とは利用者が施設まで毎回通う形態のことである。2つ目は訪問介護だ。訪問介護では通所介護とは異なり、職員が利用者の自宅に伺い介護サービスを提供するものである。3つ目は多機能型と呼ばれるもので、訪問や宿泊など、多数の事業を展開する形態である。基本的にはこの3つの形態の中から1つ、または複数を選択し事業を展開していくこととなる。
しかし長期的に利益を出していくならば1つの事業や事業所だけに留まるのではなく、複数の事業、事業所を展開できるようにする必要がある。最初から複数の事業、事業所を展開することは非常に難しいため1つに集中することが求められるが、おいおい複数の事業を展開することを前提に経営を進めることが重要だ。
また事業を始める際は、他のビジネスと同じように、まずは情報収集を徹底しなければならない。事業を展開するにあたってどのような介護ビジネスの種類があるか、事業展開のエリア分析やどのような人材を確保するべきか、また確保すべき人材を決めた後は人材確保はどうするのかなどここには書ききれないほどの情報を収集していかなければならない。情報1つで大きく利益が変動するため介護業界での起業はどのような情報が重要であるか知っておくことから始まるのである。